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自分を制するように、直樹は、私を抱きしめたまま動かなかった。 「直樹さん?」 直樹に倒されたまま、つぶやいた私の声に、ハッと我にかえったように、 直樹の力が少し緩んだ。 「こんな事するつもりで、連れてきたんじゃなかったのに…」 うなだれながら、起き上がって、つぶやく直樹… 「ひとり暮らしなの、わかってて、ついて来た私も、いけないんです。」 「違うんだ、悪いのは俺で…抑えられなくなって、今だって、そうこちゃんを抱きしめたいって思って…でも、」 「直樹さん…?」 「そうこちゃん、キスしてもいい?」 必死な顔でそう言う直樹の顔が、なんだかすごく可愛くて、 「それ以上、なにもしないなら…」 そう答えてしまった。…いまの直樹に、何もしないとは、思えなかったのに。 直樹の熱いキスを受け入れながら、それまでとは違った気持ちが胸の中に湧いてきた。 それが、なんなのか、その時の私には、わからなかった。 キスだけでは、直樹の行為は終わらなかった… 片方の手で私を抱きしめながら、もう片方の手が私の服の中に入っていく。 これ以上は、いけない!頭の中で誰かが叫んでいる。 まだ、出会って数日しか経ってない。自分が、直樹の事を本当に好きなのか、わからないのに… そう思いながら、直樹の行為を受け入れていた。 「あ!」 直樹の手が、その部分に触れた時、はじめて、そしてやっと、 「だめ!」 と言えた。 その声に、直樹も我にかえったように、動きを止めた… 「そうこちゃん…蒼子…」 直樹は、私の名をつぶやきながら、遮る手を、慣れた手つきでかわしていく… もう、直樹は止まってはくれなかった… |
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