ひだまりのなかで 14

車はN市内に入っていった。



「そういえば、そうこちゃん、N市内に勤めてるんだったよね?何区?」

「西区です」

「そうなんだ。俺、学生の頃、中区に住んでたんだ。貧乏でさ…キャベツのだけ食べてた事もあったなあ…」

「キャベツ?」

「そう!安かったの!千切りなんて上手だよ。 それも買えない時は、本を売ったりしてね。」

……(親御さんは?学費とか出してくれなかったんですか)とは聞けなかった



「あ!あのお店で良いかな?」

「はい。」



夜8時を過ぎているのに、店内は人であふれている。



「お二人ですか?」
店に入ると店員が近付いてきて聞いた

「お煙草はお吸いになりますか?」

「いや、吸わないです」



窓際の席に案内された。



窓からは、川にかかる橋が見えた

行き来する車のライトと、水面に反射する光がまるでツリーのイルミネーションのようだった



「そうこちゃん!何にする?」

直樹に声をかけられて、ビクっとして振り返った。

「もう!そうこちゃん、ジーッと窓の外見てるんだもん!で、はい!メニュー。何がいい?」

「直樹さんは、決めたんですか?」

「うん!ハンバーグ!」

「ええ?お昼もでしたよ?」

「だって好きなんだ!男の子だし♪」

「まあ!(^-^)じゃあ…何にしようかなあ?」



私は、和風パスタを注文した。

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